第1回倫理審査委員会を開催しました
日 時:
2013年5月10日(金)19:00~22:00
場 所:
東京医科歯科大学 難治疾患研究所駿河台棟2階
分子疫学教室セミナー室
(東京都千代田区神田駿河台2-3-10)
出席者:
加藤 直也(東京大学医科学研究所 先端ゲノム医学分野 准教授)
小林 和子(一般の立場の方)
武井 佳子 (クリニック MIRAI 院長)
中町 昭人 (弁護士)
松島 大介 (中小企業診断士、当NPO法人理事)
金田 俊介 (医学博士、当NPO法人顧問)
陪 席 :
村松 正明(東京医科歯科大学難治疾患研究所
ゲノム応用医学研究部門教授)
飴谷 章夫(インフォバイオ株式会社 代表取締役社長)
小島 直樹 (当NPO法人理事長)
議事録:
議 題:倫理規定、倫理審査委員会細則、同意説明書(例)、
同意書(例)についての採決
1.本倫理審査委員会の設立趣旨と目的の説明(小島:理事長)
当NPO法人の概要、委員会の設立趣旨と目的についての説明がなされた。
2.事業説明(小島:理事長)
遺伝子検査受託サービス「日本人のためのDNA解析サービス」の
概要(案)について資料等(サービスフロー、解説書)をもとに説明
および質疑応答がなされた。資料等は機密情報を含むため回収された。
3.各規定、細則についての説明(小島:理事長)
事前に配布されていた倫理規定(案)、倫理審査委員会細則(案)、
個人情報保護方針、同意説明書(例)、同意書(例)についての説明
および質疑応答がなされた。
4.委員長、副委員長の選任
委員長に加藤直也氏が推薦され、委員の互選により全会一致で
選任された。副委員長には武井佳子氏が選任された。
5.審議概要
(1)倫理規定、倫理審査委員会細則:誤字などを修正の上、
電子メールにて審議を行う「条件付きで承認」となった。
倫理規定第6条に倫理審査委員会の決定に従うこと、同委員会へ
報告を行うことなどが審議され追加されることとなった。
(2)同意説明書(例)、同意書(例):倫理審査の判定に
「該当しない」案件となった。ただし、各委員からこれらの資料
および検査サービスについて以下の指摘事項があり、
その改善に対応することとした。今後サービス拡大にともない
医療機関によっては不適切な同意説明がなされる可能性があり、
医療機関との契約内容など当倫理審査委員会での充分な検討が
必要となる。同意説明書および同意書は医療機関が責任を持ち
作成するものであるが、例示する同意説明書および同意書には
以下の項目等の修正が必要になると考えられる旨の意見が
提案された。
・同意説明書、検査結果レポートに受託解析する会社
(インフォバイオ社)を掲載すること
・同意説明ではインフォバイオ社からの再委託の可能性が
あることを示すこと
・血液採取の場合には採血必要量(1〜2.5mL)を示すこと
・サンプルの破棄(検査終了後一週間以内)について
・「多様性」や「サービス受託機関」などのわかりづらい表現を
避けること
・責任者は病院長、担当医、遺伝カウンセラーの自著欄を
それぞれ設けること
(3)検査サービス:6月の検査開始を目指す2案件について、
倫理審査委員会細則の第2条2項に該当するため審査対象となる。
近日中に電子メールにて資料の共有を行ったのち、委員長が
会議の開催形式を決定することとなった。またこれに先立ち、
以下の方針が示された。
①匿名化は医療機関にて行い、当NPO法人は個人情報を
受け取らないスキームとすること。当NPO法人が受け取る
情報は、検体ID、年代、性別など特定可能とならない情報と
すること。
②医療行為は行わない、また医療行為と誤解されることもしない
こと。検査結果レポートは極力シンプルにすること。
参考資料は医師が受検者に渡す可能性があることも想定して
参考資料である旨をはっきりと表示すること。
③遺伝情報(個人情報なし)を保有する場合は、その取扱方法に
ついて別途協議すること
(4)この議事録は当NPO法人のホームページ上に公開されることが
確認された。
倫理規定: